雨が降り続く中で行われる、口永良部(くちのえらぶ)島の住民が入居する仮設住宅の建設作業=2015年6月28日、鹿児島県熊毛郡屋久島町(共同)【拡大】
口永良部島行きフェリーが発着する港に近い屋久島のゲートボール場。24日、仮設住宅の建設が始まった。「避難が半年や1年なら必要だが、今は建てようと思ってない」(町幹部)。町は当初、建設に慎重だったが、避難が長引けば、きちんとした住まいが必要と判断した。
避難者の一人、消防団員の山口正行さん(46)は、再噴火を機に「長期避難を真剣に考えるようになった」とあきらめた表情で話す。
高齢者ら1人暮らしの人も多く、仮設住宅には談話室を用意。エアコンも全室に設置する。床を高くして風通しを良くし、強風に耐えられるように基礎をコンクリート製にする予定だ。林芙美子の小説「浮雲」に、月のうち35日は雨、と描かれるほど雨が多い屋久島。たびたび台風も通過するため、独自仕様にする。
避難の長期化を見据え、住民からは「仕事があるのか不安」という声が上がる。当面の生活は見舞金や義援金でしのげるが、荒木町長も「支援が必要なのは雇用」と指摘。道路清掃など、口永良部島で就いていた仕事に似た業種を斡旋(あっせん)する意向だ。