イランの核開発をめぐる協議が大詰めを迎えている。<イラン核問題の包括的解決を目指す欧米など6カ国とイランの協議は、交渉期限の月末が迫っている。イラン・メディアによると、22日には同国と英仏独の外相がルクセンブルクで会談。決裂の可能性は「排除できない」(欧米筋)が、双方は30日の期限を数日延長しても合意を目指す考えだ。
(中略)(4月に達成された)枠組み合意では、ウラン濃縮に使う遠心分離機の保有数を現在の約3分の1に削減するなど、10~15年間に及ぶイランの核関連活動の制限内容で一致した。だが、国際原子力機関(IAEA)によるこの間の査察や対イラン制裁解除のあり方が曖昧なままとなった。
欧米は合意の履行確認後に独自制裁を停止し、国連制裁も合意違反があれば復活できる仕組みを模索。一方、イランは合意後2~3カ月での解除完了を目指しているが、「議論は続いている」(ロウハニ大統領)状態だ。査察では欧米が軍事施設も対象と主張するのに対し、イランは「国家の秘密を外国に委ねない」(同)と対立している>(6月20日「産経ニュース」)