中国・甘粛省蘭州市の「新区」で建設中のマンション=2015年6月9日(共同)【拡大】
AIIBは世界銀行や、日本が歴代の総裁を出しているアジア開発銀行(ADB)と役割が重なる。米国や日本は、AIIB運営の透明性確保などに懸念を持ち、参加を見送っている。(共同/SANKEI EXPRESS)
≪中国、新経済圏構想は「思想」先行≫
AIIBとともに中国が推進する現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」。陸路ルートが走る甘粛省では、国境をまたぐ鉄道網整備や貿易拡大を当て込む地元政府や経済界から「発展のまたとないチャンス」との声が相次ぐ。習近平指導部は一帯一路で地域経済を振興し、成長鈍化の食い止めを狙うが、構想の具体策は不明瞭で、効果は未知数。「期待先行」の印象はぬぐえない。
ゼロからの出発
「これまでは輸出品を中国東部に送ることに力を入れてきたが、今後は中央アジアや欧州への輸出基盤づくりを進める」
習国家主席が2013年に一帯一路の「一帯」に当たる「シルクロード経済帯」建設を提唱して以降、甘粛省の企業はロシアやベラルーシへの投資を活発化。省幹部は「発展を目指す原動力になっている」と強調する。