大会開幕を控え調整する錦織圭(にしこり・けい)=2015年6月27日、英国・ウィンブルドン(共同)【拡大】
テニスの四大大会第3戦、ウィンブルドン選手権は29日にロンドン郊外のオールイングランド・クラブで開幕する。129回目を迎えた伝統の芝の大会にシングルスの日本勢は男女計6人が出場する。
テープを巻いた左ふくらはぎの痛みは日に日に回復し、表情に明るさが戻ってきた。テニスのウィンブルドン選手権で男子シングルス第5シードの錦織圭(にしこり・けい、日清食品)が因縁のシモーネ・ボレリ(イタリア)との初戦に臨む。「芝に強く、タフな相手。サービスゲームに集中し、駆け引きも重要になる」と闘争心をにじませた。
日没順延となった昨年の3回戦は休養日を挟んで3日がかりの激闘となり、フルセットの末にボレリを下した。その時以来の再戦へ「サーブ、ストロークに威力がある」と警戒した。自身の課題はフットワークに置きつつ、29歳の世界ランキング56位の挑戦を受けて立つ構えだ。27日は実戦形式の練習で厳しいコースの球にダッシュで追い付く動きも見せ、回復ぶりをアピールした。