小規模噴火が確認され、噴火警戒レベルが3に引き上げられた箱根山の大涌谷(おおわくだに)=2015年6月30日午後、神奈川県足柄下郡箱根町(鴨川一也撮影)【拡大】
「普段より硫黄きつい」
箱根山・大涌谷周辺の住民らはこの日、不安な様子を隠しきれず、避難所に指定された施設では対応に追われた。
「娘を迎えに来てくれと、中学校の先生から連絡があった」。大涌谷から約2キロの上強羅駅近くに住むパートの女性(50)は、娘が通学に使うケーブルカーが運転を一時見合わせたため、学校近くまで車で迎えに来た。29日夜、車には灰のようなものが積もっていたという。「普段より硫黄の臭いがきつい。今の状況は怖い」と顔をこわばらせた。
町は強羅駅(ごうらえき)の裏手にある老人福祉センターを避難所に指定。玄関には大きく「避難所」と書かれた看板が立った。町の職員が、毛布や食料などの備品確認に追われたが、夕方までに訪れた避難者はいなかった。
箱根登山鉄道はライトアップされたアジサイを車窓から楽しめる特別列車「夜のあじさい号」の運行中止を決定。強羅駅前の土産物店の女性店主は「今は落ち着いてくれるのを祈るだけ」と心配そうに話した。(SANKEI EXPRESS)