「長野県・軽井沢サミットを実現しよう」と書かれた横断幕が掲げて開催地に名乗りを上げていた長野県北佐久郡軽井沢町。サミット誘致はならなかったが交通相会合の開催地となった=2014年10月25日、JR軽井沢駅(高橋昌之撮影)【拡大】
地方の良さ、世界に発信
菅義偉(すが・よしひで)官房長官は記者会見で、閣僚会合の開催日について「関係省庁からしかるべき時期に発表したい」と説明。新たな閣僚会合を追加することには否定的な考えを示した。同時に「日本の地方の良さを見てもらい、世界に発信できたらいい」とも述べた。
8地域の選定で、つくば市は世界最先端の科学技術が集積し、日本の技術力をアピールできる点が決め手になった。新潟市は国家戦略特区として農業改革に取り組んでいることが評価された。軽井沢町は北陸新幹線の開通に伴う交通の利便性向上、富山市は先進的な環境保全に取り組んでいることが決定につながった。
神戸市は阪神大震災からの復興を遂げ、最先端医療が盛んな点が注目された。倉敷市は教育と文化を核とした街づくりを行ってきたこと、高松市は情報通信技術を利用した全県的な遠隔医療ネットワーク導入を評価した。北九州市は省エネルギーを含む実証実験の取り組みなどを考慮した。
伊勢志摩サミットは来年5月26、27両日に開かれる。政府は外相会合を広島市で、財務相会合を仙台市でそれぞれ開くと既に発表している。