≪コリッとした食感 小気味よい≫
日々のお総菜を支える「ひじき」。日本では縄文時代から食べられてきたと言われる海藻です。私たちが普段お目にかかるのは乾物に加工されたものですが、生のひじきが採れるのは3~4月ごろです。そのままでは渋くて食べられないため乾物にしますので年中ストックしておけますが、“旬”を知っておくのも食文化を未来へとつないでいくためにも、有意義ではないかと思っています。
牛乳の約10倍以上とされるカルシウムや、ゴボウの約7倍の食物繊維、さらには鉄分もたっぷり含まれるひじき。でも、海藻独特の匂いが苦手で敬遠してしまっている方も多いのでは。匂いを取り除くには、下ごしらえが肝心です。まず、ひじきを戻すときは必ず水から。乾物を戻すときはぬるま湯にしてしまいがちですが、香りを大事にしたいものはお湯、臭みを取りたいものは水から戻すと覚えておくといいと思います。指で触って8分目ぐらいまで戻ったら、ざるにあけて流水にさらすこと。これで海藻独特のヨード臭さを取り除くことができます。匂いが残っていると、臭みを消そうとついつい調味料を入れすぎてしまいますが、これなら必要最小限の調味料ですみます。