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【「日本の食」未来へつなぐ】(8-8) 今年も「いい塩梅」で 松田美智子さん 旅を終えて (1/2ページ)

2015.1.10 12:40

料理研究家、松田美智子さん=2014年2月11日(塩塚夢撮影)

料理研究家、松田美智子さん=2014年2月11日(塩塚夢撮影)【拡大】

 今回の旅で改めて感じたのは、「本物の力」です。今回お会いしたのは外部の空気を知った方が多かったですが、いったん外に出て行っても、本物の持つ力にひかれて戻ってくる。かといって単に昔から伝えられてきたことをそのまま繰り返すだけではなく、今の時代にあったやり方を、奇をてらうことなく、でもきっちりとリサーチした上でやっている。「なんとなく作ってみた」で消費者を引きつけるのは厳しい時代ですから。

 こうして「きちんとした食材」が受け継がれているのは、使わせてもらう側としても本当にありがたいことです。でも、作る側にも責任があるように、使う側にも「買い支えていく」という責任がある。気に入ったものは周りに差し上げて口コミで宣伝したり、「おいしい!」と伝えることが、生産者のモチベーションにつながって、いい循環を生み出すのだと思います。こうした食材や調味料がなくなったら困るのは、私たちなのですから。

 それは食材だけでなく、家庭の味も同じこと。家庭の味やしきたりも見失われがちですが、きちんと伝えていってほしい。社会の最小単位は家庭だとよく言われることですが、それは文化も同じ。食文化は家庭の食卓から始まるのです。和食が無形文化遺産に登録されましたが、形がないからこそ、どうやって伝えていくかを意識しなければならない。マニュアルがなく機械に頼れないからこそ、人の手が必要なのです。

味の決め手 塩と梅酢の加減を整えること

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