「身近なところにハーブや野菜があって、食材がすぐそばにある。そんなイタリアで学んだことを日本でやるには、地元じゃないとできないと思った」
だが、開店直後は「東京や大阪の店には負けない、とイタリアで習ってきた派手目の料理ばっかり出していた」。その結果、「飽きられて」徐々に客足が遠のいた。「すごい暇になってしまって。そのとき、東京で食べられるものを出してもしようがないと気づいた。東京への一極集中にあきたらない人たちが来てもらえるような、ここでしか食べられない味を出そうと考えたんです」
単に地産地消だけではなく、野菜の味を生産者とともに畑から作っていく。そうしたスタイルから生まれる料理は、「やりすぎず、やらなすぎず」をモットーにした、華やかだけれど優しい味わいだ。「料理に限らず、作るのが好き。ゼロから1にするのが好きなんです」