仏ショコラティエも
かねいちの山椒(さんしょう)は、日本だけでなく海外の職人をも魅了している。フランスを代表するショコラティエの一人、フレデリック・カッセルさん(47)は、和の食材を探していたところ、かねいちの山椒に出合った。「最初に鮮烈な柑橘の香りがしました。もともと山椒はうなぎにかけるものと知っていたらどう感じたかわかりませんが(笑)、知らなかったので純粋に柑橘の香りをクリアに感じ、ショコラに使いたいと思いました」
山椒に惚れ込んだカッセルさんは、山椒と一緒にマンダリンやグレープフルーツ、ライムなどのフレーバーを練り込んだチョコレート「パルファン・ド・サンショウ」を作り上げた。パリで開催されるショコラの祭典「サロン・デュ・ショコラ」に出品されたほか、1月20日からパリと東京、京都で販売される。「人の『手』で作っているものが私は好きです。石臼で挽いた山椒は熱が加わりすぎない分香りも格別ですし、ぬくもりを感じます。自分も職人ですから、職人が手間暇かけて作った食材を使えるのはとても幸せなことです」