日本・メコン地域諸国首脳会議に先立ち、集合写真に納まる(左から)カンボジアのフン・セン首相、ラオスのトンシン首相、安倍晋三(しんぞう)首相、ミャンマーのテイン・セイン大統領、タイのプラユット暫定首相、ベトナムのグエン・タン・ズン首相=2015年7月4日、東京都港区の迎賓館(代表撮影)【拡大】
また、安倍首相は4日夜、ベトナムのグエン・タン・ズン首相と会談し、南シナ海での岩礁埋め立てなど、中国による一方的な現状変更が行われていることに深刻な懸念を共有した。
≪俯瞰外交 インドへ布石・対中牽制≫
安倍晋三首相は4日の「日本・メコン地域諸国首脳会議」で、メコン地域5カ国に3年間で7500億円の経済支援を表明した。メコン地域と協力関係を強化する裏には、経済再生と安全保障の体制強化を目指した「俯瞰(ふかん)外交」の2つの戦略がある。
南部回廊の狙い
政府は4日、ミャンマー南部の港町ダウェー周辺で進む経済特区開発に参加することでタイを含めた3カ国で合意した。特区の整備でベトナムやタイを通ってミャンマーにつながる南部経済回廊が完成するが、俯瞰外交の狙いはベンガル湾を挟んだインドにある。
ともに成長市場であるメコン地域とインドを海上交通で結び、日系企業のビジネスを後押しするだけでなく、インドに成長加速のチャンスを提供。日本を含めた各国で経済成長の恩恵を共有することで、政治的関係の強化を図る。