6月30日、乗客約800人を乗せた「のぞみ225号」で、自殺目的の乗客による放火事件があった。容疑者を含む2人が死亡した。<東海道新幹線の放火事件で焼身自殺した林崎春生容疑者(71)が車内に持ち込み火を付けた液体はガソリンだったとの検査結果が出ていたことが2日、消防関係者への取材で分かった。神奈川県警は密閉された車内で引火性の強い液体に着火した行為には、乗客が巻き添えで死んでも構わないという「未必の殺意」があったとみている。
林崎容疑者は始発の東京駅から、ポリタンクをリュックに隠して乗車。県警は2日、ポケットに入っていた乗車券は通過駅の掛川(静岡)行きだったことを明らかにした。事件前日の6月29日に、自宅近くのJR西荻窪駅(東京)で現金購入する様子が駅のカメラに写っていた。
県警によると、林崎容疑者は、事件現場の1号車で自分の体にガソリンをかけた後、近くの乗客に「あなたも逃げなさい」と告げてから、ライターで着火。地元消防によると、現場車両は天井パネルが数メートルにわたり剥がれ落ちており、出火当時、激しく燃え上がったとみられる。
巻き添えで死亡した横浜市青葉区の整体師桑原佳子さん(52)は気道熱傷による窒息死だった>(7月2日「産経ニュース」)