7月6日、ギリシャの首都アテネの銀行に入ろうとして、行員(左)と言い争いになる年金受給者=2015年(ロイター)【拡大】
「危険な大勝利」「ギリシャ、ユーロ圏からの離脱を自ら選択」
ドイツ各紙はギリシャ国民投票の結果を厳しい目線で伝え、ギリシャのユーロ圏からの離脱が極めて現実的なものになったと指摘した。ドイツ国民の税金を支援に回してきたにもかかわらず、感謝どころか反発を強めるギリシャへのいらだちを反映した形だ。
「二度と支援しない」
ドイツ国民の対ギリシャ感情は悪化を続け、公共テレビZDFの世論調査では1月時点で55%がギリシャのユーロ圏残留を支持していたが、今月3日の調査では残留支持は41%に低下。逆に52%が離脱するべきだと答えた。
ギリシャが実際にユーロ圏から離脱すれば、ユーロの信認は揺らぎ、影響はドイツにも跳ね返ってくる。メルケル首相はEU各国と対応を協議するが、与党内からは「もう二度とギリシャの支援延長に賛成しない」との声が相次いでいる。(共同/SANKEI EXPRESS)