来年、デビュー25周年を迎える横山幸雄が、「ベートーベン・プラス」というシリーズ演奏会で、ベートーベンのピアノ独奏曲全曲に挑んでいる。横山といえば、毎年ゴールデンウイークに続けているショパンの全曲演奏が知られる。「全曲演奏をやって作曲家のいろいろな部分に触れ、こういうふうに書いたのか、など手探りではなく実感を伴って演奏できるようになりました」と話す。
年代ごとにできることは違う
横山は、1971年、東京生まれ。16歳で渡仏後、ブゾーニとロン=ティボーの両国際コンクールに上位入賞。90年、パリ国立高等音楽院を卒業。この年の秋、ショパン国際コンクールにおいて歴代の日本人として最年少での3位入賞。これ以来25年を数える。
「ショパン・コンクールは19歳のときでした。25年、いろいろありましたが早かった。20代は、やる曲やる曲、新しい曲でした。30代は作曲に手を広げ、教育活動を行い、レパートリーを広げる方向で活動しました。20、30代でできるものと、40、50代でできるものは違います。感じたことの根本は変わらないでしょうが、質は上がったように思います。今後はレパートリーを広げるペースを落として、やりたい作曲家を演奏していきたい」