サークルKで販売される店内で揚げた総菜=2015年6月26日、東京都中央区(共同)【拡大】
≪「健康」「高級」…独自商品≫
弁当や飲料、日用品などさまざまな商品を扱い都市部の日常生活に欠かせないコンビニ。業界全体で全国5万店を超え、飽和状態と言われる。そうした中で、健康を意識した商品や高品質の独自商品に力を入れたり、店内に飲食スペースを設置したり、各社それぞれに特徴を打ち出している。客のニーズに合わせて個性化を進めることで生き残りを図りたい考えだ。
売りは糖質カット
6月下旬、東京都品川区のローソンの店舗。昼食を買いに来た会社員の50代女性は、カボチャやトマトなどが入ったサラダを手に、普通のロールパンより糖質を約83%カットした「ブランパン」の棚へ向かった。「健康を気にしているので、いつもサラダと低糖質のパンを買う」と話す。
ローソンは健康志向を前面に押し出す。これまでも東京周辺で約120店展開する「ナチュラルローソン」では、管理栄養士が考えた、塩分を3グラム未満に抑え、材料の品目を多くした弁当を販売。昨年からローソンの店舗でも一部販売を始め、5月以降、順次導入した抗酸化作用があるリコピンを多く含むトマトのパスタサラダやデザートは好調な売れ行きだ。