キューバ観光　先陣は豪華船　米クルーズ会社「文化交流」体裁で計画 (1/3ページ)

　世界最大のクルーズ船運営会社、米カーニバルが７日、米国発キューバ行きのクルーズツアーを来年５月から開始すると発表した。今月２０日に約半世紀ぶりに国交を回復する両国は、関係正常化に向けた動きが加速しているが、キューバへのクルーズ船の運航計画が発表されるのは初めてだ。

　承認待ちの最終段階

　米国と英国に本社を構えるカーニバルは、日本でも知名度の高いクイーン・エリザベス号など豪華客船を多数保有。カリブ海をはじめ世界の海でクルーズを展開している。今回のツアーはキューバ側の承認を待つ最終段階にあるという。

　カーニバルのアーノルド・ドナルド最高経営責任者（ＣＥＯ）は「今回のクルーズ船の就航計画は、より多くの人々にとって、キューバ社会の体験を可能にする歴史的な機会である」と意義を強調。キューバ側の承認を待つことから、「キューバ当局との連携を楽しみにしている」とも付け加えた。

　７月７日付のＡＰ通信や米公共ラジオ（ＮＰＲ）、米紙ウォールストリート・ジャーナル（ＷＳＪ、いずれも電子版）などによると、ツアーは、７１０人乗りの客船、アドニアを使い、米フロリダ州マイアミからキューバを往復する７日間の旅になる。乗客は文化や芸術、宗教に関連するボランティア活動を通じてキューバ市民と交流を図るという。

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