身代金を要求される事件は、人間だけに限らないらしい。パソコンをコンピューターウイルスに感染させて利用不能にして、その復旧を名目に「身代金」を要求するサイバー犯罪があると聞いて驚いた。
インターネットなどを通じて他人のパソコンに侵入し、特定のファイルを暗号化して利用できなくしてしまう「マルウエア」(悪意のあるソフトウエア)によるもので、三菱総合研究所によれば、2013年以降に急増、14年は被害が前年比113%増に達した。
重要ファイルが開けなくなった会社や個人は大慌てだろう。警察に訴えても、早急な解決は困難。ならば金で解決しようと「身代金」を払って暗号解読パスワードを教えてもらうケースも少なくないらしい。
ウイルスを発信する側は不特定多数の企業や個人に仕掛けて、網にかかるのを待っていればいい。なんとも恐ろしいマルウエアだ。三菱総研では、身代金を支払っても正しいパスワードを渡してくれる保証はなく、プログラムを常に最新の状態にしたり、定期的に重要ファイルのバックアップをしたりするよう注意を促している。