今年5月には日本年金機構の職員がウイルスが潜んだ電子メールを開けてしまい、基礎年金番号を含む個人情報125万件が流出する事件が起きた。
サイバー攻撃への対策として、基幹システムをインターネットから隔離する措置も有効とされる。しかし、これもUSBメモリーなどを通じて感染させることで侵入が可能だ。
三菱総研によれば、米国の国防総省が建物の周辺にUSBメモリーをばらまき、どのくらいの数の職員が拾ったUSBメモリーを省内のパソコンに接続させるかを調べる実験を行ったところ、複数の職員がひっかかったそうだ。
ウイルス対策ソフトは決して万全ではない。「投資の14倍のもうけがある」(三菱総研)とされるマルウエア開発者とのイタチごっこは限りがない。結局、発想を変えて、侵入されてもいかに被害を最小化するかが最も大事なようである。(気仙英郎/SANKEI EXPRESS)