栃煌山(とちおうざん、手前)をすくい投げで破った照ノ富士=2015年7月16日、愛知県名古屋市中区の愛知県体育館(榎本雅弘撮影)【拡大】
栃煌山得意のもろ差しを許しても照ノ富士はまったく慌てない。「別に。前に何回も何回も2本入られてるもん」。左で抱えて強引に振り回す。巻き替えて右下手を引き、左は抱えながら出た。最後はすくって、土俵下まで豪快に投げ飛ばした。
支度部屋に戻ると、付け人に「懸賞何本ついていたの」とおどけて聞く余裕まで見せた。プレッシャーとまるで無縁。他の大関陣に黒星がついている中「このくらい勝てないと駄目じゃない。そういう意識でやっている。いつも通りできている」と涼しい顔だ。(SANKEI EXPRESS)