探査機ニューホライズンズが7月14日に撮影した冥王星の地表。高さ約3500メートルもの山々(中央)が集まり、近くにクレーターのない平地が広がっている(左下のスケールは約80キロ、NASA提供・共同)【拡大】
同時公開した衛星カロンの画像では、約1000キロにわたり地表を横切る断崖が確認できたほか、やはり表面にクレーターが少なく、冥王星と同じく地質活動が続いている可能性があるという。
ニューホライズンズは2006年1月に打ち上げられ、14日に冥王星に再接近。上空約1万2500キロを音速の40倍に当たる秒速14キロ(時速5万キロ)もの猛スピードで通過し、さまざまなデータを観測した。すでに冥王星からは猛スピードで離れており、今後、太陽系の外縁部「カイパーベルト」の領域探査などに挑む。
「ハート」にトンボー氏の名
NASAは、最接近直前に撮影した画像で確認できた白いハート形の地形を、1930年に冥王星を発見した米天文学者、クライド・トンボー氏(1906~97年)にちなみ「トンボー・レジオ」と名付けた、と発表した。(SANKEI EXPRESS)