米国の同盟国であるイスラエルのネタニヤフ首相は、今回の合意を厳しく批判する。
<欧米など6カ国とイランによる核協議の最終合意について、イスラエルのネタニヤフ首相は14日、「歴史的な間違いだ」などと即座に批判した。
イスラエルは、「反米反イスラエル」を国是とするイランが核兵器を持つことが自国の存続を脅かすとして、あらゆる手段でこれを阻止する姿勢を示してきた。核協議についても、イラン国内に核関連施設が残り、核開発計画を完全につぶすことはできないとして一貫して反対してきた。
イスラエルは中東で唯一の核兵器保有国とされるが、イランが核開発能力を持てば、中東での軍事的な優位性が崩れかねない。イスラム教シーア派国家イランと対立するスンニ派のサウジアラビアなどアラブ諸国の間で核開発競争が起き、中東情勢が不安定化することへの懸念もある>(7月15日「産経ニュース」)