切り返しで全勝の照ノ富士(左)に土をつけた豪栄道=2015年7月18日、愛知県名古屋市中区の愛知県体育館(共同)【拡大】
1年前の名古屋で大関昇進を決め、以降は8勝が最高。両肩を痛めるなど、けが続きでもあるが「言い訳にしかならない」ときっぱり。「今まで大関の人達が強いイメージを築き上げてきたのに、自分が弱くしてしまっている。情けない」と本音を漏らしたこともある。
巻き返しに向け、けがと向き合い、今できることに取り組んできた。腕を使えなければジムで下半身を鍛え、稽古場では汗だくになりながら1時間以上四股を踏んだ。
休場明けの今場所もすでに3敗。新大関に一矢報いたところで到底満足はできないだろうが、まだ両横綱との対戦が残されている。この日の会心の勝利を反攻の契機にできるか。「まだこれからっす」と力を込めた。(SANKEI EXPRESS)