投稿に神経とがらせ
ちなみに、チャン監督自身も「facebook(フェイスブック)のヘビーユーザー」であり、タイムラインに掲載する文章の表現については、いつも「誰かを不快にさせないか」と神経をとがらせているそうだ。「やはり社会批判とか、政治的な内容は避けています。子供の写真とか、映画に関する話題をいつもアップしてますね」
本作は、日本の人気バンド「flumpool」が主題歌を担当し、エンディングを飾ることでも話題となった。タイトルは「孤獨」で、彼らのヒット曲「強く儚く」を中国語で歌ったものだ。彼らのファンであることを公言するチャン監督は「ぜひ彼らの楽曲を使いたいと思っていました。実はこの映画の出資者であるレコード会社に頼んで紹介してもらったのです」。現代の若者の孤独を表現した本作にはぴったりと満足そうだ。
次の作品も青春映画を思い描いているのだろうか? 「人生のいろんなステージで、抱く興味もやはり違ってくるものでしょう。次は、青春映画とは違うものを描いてみたいし、もう学園ものは撮らないつもりです」。7月25日、東京・新宿武蔵野館で公開。(高橋天地(たかくに)/SANKEI EXPRESS)