青空の中、雲からこぼれた太陽の光が風と共に駆け巡る。空と海は一層青く山の木々は緑を輝かせ自然の源を感じる。
日本の“隣人”、台湾。その南東部の都市、台東から約90キロ沖に小さな島、蘭嶼(らんしょ)が浮かぶ。
島は火山の噴火でできた火山島で、変わった形をした岩が海岸線沿いに散在する。2匹のライオンが並んでいるように見える「双獅岩」や龍の形をした「龍頭岩」は特に有名だ。
島の周囲は40キロで、バイクなら1時間で1周できる。人口は4000人ほどで、主に原住民のタオ族が暮らしている。台湾本島からの観光客が多く、濃淡二色の青色に輝く美しい海でのスキューバダイビングなどが人気である。
タオ族はヤミ族とも呼ばれ、調査に訪れた日本人がそう記したといわれている。日本の統治時代(1895~1945年)に少年期を過ごした老人は片言ながら日本語を知っており、日本から来たと話すと自身の知っている単語を総動員してうれしそうにコミュニケーションをとってくれた。
沿岸部から少し内側に入ると、熱帯雨林が広がっており、日本では見かけることがない特種樹木の数々に刮目(かつもく)した。