島ではヤシの一種である檳榔(びんろう)もよく食べられていて、販売店をよく見る。興奮や刺激を得られる嗜好(しこう)品で、味はお世辞にもうまいとは言えないが、口にしながらたばこを吸う人も多い。
この日は偶然にも台北から来た美容師さんたちが、島民の髪をボランティアでカットしていた。台北ではそれぞれ違う美容院で働いており、彼らもこの島を訪れたのは初めてで印象を聞くと、「台北と違い、自然が美しく、タオ族の人々はパワフルで目が特にきれいだ」と言っていた。
蘭嶼島の豊かな自然は、タオ族のあふれ出す野性味や力強さの原点であり、その生活ぶりからはたくましい『生』を強く感じることができた。(写真・文:写真家 今井竜也/SANKEI EXPRESS)