銅メダルを獲得した乾友紀子(右)、三井梨紗子組の演技=2015年7月26日、ロシア連邦タタールスタン共和国・カザニ(共同)【拡大】
井村氏は昨年復帰した当初、選手が緊張をほぐすため、出番前に談笑していたことに驚いた。数々の修羅場をくぐり抜けてきた熱血指導者には信じられない光景。「あかん。プレッシャーなく試合に出るなんて厚かましい。心臓が飛び出るくらい緊張しなさい」と気構えを説き続けた。そして、低迷期しか知らない選手たちを長い日は1日11時間にも及ぶ猛練習で鍛え直した。
この日、乾は「今までにないくらい緊張した」中で力を出し切った。「どれだけ緊張しても体が勝手に動くくらい練習せい」と鍛え上げてきた井村氏は「感動しました」とうっすら涙を浮かべた。(共同/SANKEI EXPRESS)