かるかやのファンで埼玉県から夫婦で訪れた会社員、岡村好司さん(29)は「改装後に初めて来たが、寂れていた屋上がおしゃれになった。食事を選べる楽しみも増えた」と話す。
さまざまなイベントも実施。1日平均約700人だった屋上来場者は改装後に平日約5000人、休日約1万人に上る。
手ぶらで行ける貸菜園
高層ビル「あべのハルカス」に入る近鉄百貨店本店(大阪市阿倍野区)は、低層のウイング館の屋上を貸し出し型の菜園として活用している。百貨店の中に貸菜園を設けるのは全国初という。季節に応じて約100種類の野菜から選んで栽培できる。農具などを無料で貸し出しており、広報担当者は「手ぶらで来て、作業後に、買い物や飲食ができるのが売り」と話す。
この菜園を運営する東邦レオ(大阪市)によると、14年4月に開園。1区画約5平方メートルで10カ月間を10万円で貸し出した。約2倍の応募があり、全50区画が埋まった。2期目もすべて決まっており、近隣に住む30~40代の家族を中心に幅広い層が利用しているという。