「イス、張り替えます」と控えめに小さな看板が掲げられているのが、椅子張り専門店の「村上椅子」。同志社大学の新町キャンパスのすぐ近くにある工房とショールームは、椅子の形がかたどられたかわいらしい建物が目印。大きな窓からはさんさんと光が入る。古い椅子を修理して張り替えられた椅子がお出迎えしてくれる。
村上椅子は村上浩次さん(38)と村上有佳さん(37)の夫妻が営んでいる。椅子の張り替えを主としているが、そのノウハウを生かしたオリジナルの椅子は、絶妙な配色がポップな雰囲気で定評がある。
「ソファの張り替えなどは値も張ることもあり、買った方が安いことも多々あります。それでも、家具にこだわりを持つ若い人が増えたこともあり、需要は増えています」とご主人の浩次さん。