ウレタン、木枠も交換
持ち込まれる椅子のほとんどは、祖母が使っていたものなど、思い出が詰まっているものが多いそうだ。
張り替えはまずカウンセリングから始まる。数千種類に及ぶ小さな生地サンプルだけでは、できあがるイメージがつかめないという人がほとんどだそうで、家具や調度品の雰囲気、好きな色目などを顧客と丁寧に話し合う。
座り心地やできあがりのイメージをつかむのに最適なのが2階のショールーム。オリジナルの椅子がずらりと並び、オーダーで発注することもできる。
椅子の張り替えは布地の裁断と縫製だけにとどまらない。中に仕込まれている緩衝材のウレタンはもちろん、バネ類も交換、木枠も修理するという。大がかりなソファは値段は張るものの、ダイニングチェアの座面交換なら、1脚6000円ほどでできるそう。オーダーから納品まで、10日から2週間ほどかかるという。
「椅子の中は外から見えないけれど、きちんとした仕事をしないと座り心地や椅子の寿命に関わってきます。脚が折れているなど強度に関わるものは外注の木工職人さんにお願いしていますが、簡単なものなら私たちで手直しします」と有佳さん。ウレタンといった座り心地の要となるクッション材には特にこだわり、最高級のものを使用する。