ソロ・フリールーティン決勝での演技を終え、笑顔の乾友紀子(左)と井村雅代ヘッドコーチ=2015年7月29日、ロシア連邦・タタールスタン共和国カザニ(共同)【拡大】
井村コーチは「最高の素材」と乾に大きな期待を掛け、曲作りを雅楽師の東儀秀樹(とうぎ・ひでき)氏に依頼するなど、各界の著名人と組んでこのソロを手掛けた。
「あの子には10年早いけど、あえてやらせた」という世界観を表現するため、取り組んだのは「血が通い、心の通った脚づくり」。
シンクロ選手で珍しいジャンプ系の練習を乾にだけ課し、筋肉の凹凸を際立たせた。
乾が見たことがなかった文楽鑑賞に連れ出し、感性も磨いた。非五輪種目のため最大の晴れ舞台となる世界選手権で、最高の演技を披露した教え子に、井村コーチは「最初は溺れた鳳凰だったけど、乾の代表作になった」と目を細めた。(共同/SANKEI EXPRESS)