近年の発掘調査と最新のテクノロジーによって、今、これまでの恐竜のイメージは次々に塗り替えられつつある。「恐竜の色は分からない」というのは古生物界の常識だった。たしかに化石から皮膚の色を知ることはできないが、一部の恐竜の眼は、現代の鳥類と同じぐらい色覚に優れていたことが分かってきた。ならば現代の鳥のように、自分の体色を異性に向かってアピールする材料にしていた可能性は決して低くない。
そして鳥のように、オスは涙ぐましいほどの努力で身を飾ったり、立派な巣を作ったり、セクシーなダンスでメスを魅了しようとしていたかもしれない。
実写のようなCG
大繁栄しながらも数千万年前に絶滅した恐竜は、まるで進化の失敗例のように見なされてきた。しかし、最新の科学によればそれはまったくの誤り。恐竜は鳥類へと姿を変え、いまなおサクセスストーリーを歩み続けている、進化の成功者なのだ。