「21世紀構想懇談会」の西室泰三(にしむろ・たいぞう)座長(中央左)から報告書を受け取る安倍晋三(しんぞう)首相。右端は菅義偉(すが・よしひで)官房長官。左端は北岡伸一(しんいち)座長代理=2015年8月6日、首相官邸(共同)【拡大】
中韓両国との関係改善に字数を割きながら、首相の靖国神社参拝をめぐって問題化しているA級戦犯合祀には言及しなかった。戦後最大の懸案である北方領土問題の記述もなく、安倍政権の外交政策への影響回避を図った可能性がある。
他方、日本の国際貢献拡大では「国内外で懸念や反対の声が出ることも珍しくない」として丁寧な説明を求め、安保法制整備を進める首相を後押しした。
報告書について、民主党の枝野幸男(ゆきお)幹事長(51)は6日、国会内で記者団に「いろいろな意見を足し算したのかなという印象だ」と批判した。70年談話については「首相の個人の心情や限られた一部の有識者の話に基づくのではなく、国民の意識が奈辺にあるかを踏まえるべきだ」と述べた。
維新の党の松野頼久代表(54)は記者会見で「(戦後)70年で(談話を)出す意味が全く分からない」と批判した。(SANKEI EXPRESS)