「実はアクション映画は初体験」と打ち明けたファーガソンは、世界的大スターがわが子のように愛するこの危険なシリーズ作品への出演オファーを受け、できる限りの準備を尽くして撮影に臨んだ。撮影開始までの約1カ月半は、英国で週に6日間ジムに通い、体づくりのほか、ピラティス、マーシャルアーツなどのプログラムを1日に6時間みっちりとこなした。撮影に入ってからも、さまざまな角度から検証して補充するべきトレーニングに試行錯誤を続け、わずか2分間のアクション・シークエンスを完成させるために、何カ月間もの練習を要したこともあったという。
中でも、水中で息を止める訓練と、高所への恐怖心を克服する訓練は印象深いものとなった。「ナイトロックス(酸素を多く含んだ空気)を使って6分間も息を止めたり、ナイトロックスなしでも4分半ぐらい息を止める方法を学びました。(急降下する乗り物の)フリーフォールで高さ36メートルから落ちる練習もありましたね。以前の私は、エレベーターでさえもなるべくなら乗りたくなかったし、わずか2メートルの高さからジャンプすることだって無理でした。自分には無理だと判断した場合に備え、スタントマンが控えてはいましたが、トムはすべてのスタントを自分でこなすわけです。だから私も『人生は一度きり。今、やるしかない』と自分に言い聞かせ、挑戦しました」