国際収支にも大きな影響を及ぼした中国人旅行者の「爆買い」=2015年2月23日、大阪市中央区(山田哲司撮影)【拡大】
財務省が10日発表した2015年上半期(1~6月)の国際収支速報によると、海外とのモノやサービス、投資の取引状況を示す経常収支は8兆1835億円の黒字だった。原油安で貿易赤字が縮小したことなどから、上半期として2年ぶりの黒字となった。半期では東日本大震災前の10年下半期(9兆5692億円)以来の黒字幅で、11年上半期(6兆1275億円)を上回って震災前の水準を回復した。輸出増などを通じ黒字基調が続くかどうかが今後の焦点だ。
輸出から輸入を差し引いた貿易収支は4220億円の赤字だったが、赤字幅は前年同期(6兆2014億円の赤字)から大幅に縮小した。原油や液化天然ガス(LNG)の価格下落を受けて輸入額が前年同期比8.8%減少する一方、円安進行を追い風に、輸出は自動車や電子部品を中心に5.9%増加した。
海外投資から得られる利子や配当を示す第1次所得収支は10兆5114億円の黒字となり、比較可能な1985年以降では半期として過去最高となった。円安に伴い、受取額がかさ上げされた。