全国高校野球選手権神奈川県大会の2回戦。試合前にシートノックをする横浜高校の渡辺元智(もとのり)監督=2015年7月14日、神奈川県平塚市のバッティングパレス相石スタジアムひらつか(矢島康弘撮影)【拡大】
「野球人の前に、一人の人間として感謝しています」(横浜DeNA・筒香嘉智(つつごう・よしとも))「一つ一つの言葉に重みがあった」(横浜DeNA・石川雄洋(たけひろ))「礼儀に厳しく、野球以外のところでもいろいろと指導していただきました」(日本ハム・近藤健介)。プロ野球で活躍するOBたちも口々に謝意を述べる。
横浜高校野球部というと厳しい練習で知られる。しかし、その指導法は一貫した愛情と情熱に裏打ちされ、常に人を引きつける魅力にあふれた監督だった。「人生そのものだった」と振り返る監督の下で指導を受けた横浜高校野球部員がうらやましく思えた。
後任の平田徹(とおる)新監督(32)は身近で「野球、生徒にかける情熱を学ばせてもらった」と話す。新生・横高野球は始まったばかりだ。(写真・文:写真報道局 矢島康弘/SANKEI EXPRESS)