脚本家、ダン・ギルロイの長編監督デビュー作「ナイトクローラー」は、法を犯してまで刺激的な事件・事故映像を追い求めるフリージャーナリストを描いた作品。他人を陥れても事件・事故現場の映像を独占し、成り上がっていく男、ルイス・ブルームを演じたジェイク・ギレンホール(34)は電話取材に「僕たちはルイスに自分の姿を見るべきだ」と語る。
ネット社会の申し子
けちな窃盗犯のルイス(ギレンホール)は、ある晩、事故現場の映像をテレビ局に売りつける映像ジャーナリストたち=ナイトクローラーを見かけ、強い興味を覚える。早速、業界に飛び込んだルイスは違法行為も辞さない強引な取材で同業者を出し抜き、頭角を現す。ルイスの手法は次第に常軌を逸したものとなり…。
青ざめた顔に、ぎらぎらと光る目。インターネットで仕入れたビジネスノウハウを忠実に実行する努力家だが、他人はすべて搾取する対象でしかない。ギレンホールは「脚本を読んで、ルイスに強い魅力を感じた。彼はネット社会の申し子。優秀だが、人を電子機器と同じように扱うんだ。こんなキャラクターは見たことがなかった」と興奮気味に語る。製作に自ら名を連ねていることからも、その入れ込みぶりが分かる。