参院平和安全法制特別委で中谷元(なかたに・げん)防衛相(左端)を追及する共産党の小池晃氏(右手前)=2015年8月19日(共同)【拡大】
参院平和安全法制特別委員会で審議されている安全保障関連法案をめぐり、防衛省統合幕僚監部が5月下旬に法案成立を見越して内部資料を作成したことに、野党が反発を強めている。法施行後、新たな任務を要請される防衛省や自衛隊が事前の検討を行うのは当然であり、野党の追及は法案つぶしの作戦と考えるのが妥当だ。深刻なのは、こうした内部資料が共産党に漏洩(ろうえい)したことだ。
「資料には秘密に該当するものは含まれていないが、公表を前提に作成されたものでなく、外部流出したことは極めて遺憾だ」
中谷元(なかたに・げん)防衛相(57)が19日の特別委でこう説明したように、内部資料は「特定秘密」に該当する資料ではない。しかし、機密性の高い情報に接し、徹底した情報管理が求められる防衛省や自衛隊から内部資料が簡単に流出するのは許されないはずだ。
しかも、党綱領で「国民の合意での憲法第9条の完全実施(自衛隊の解消)に向かっての前進をはかる」としている共産党に流れたことは衝撃的な事態だ。真相解明は欠かせない。