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必死に居場所探し 自分の生き方にじむ 「道徳の時間」著者 呉勝浩さん (3/3ページ)

2015.8.23 13:30

小学生の頃から推理小説が大好きだった。「ミステリーを書くのは自然な流れだった」という、作家の呉勝浩(ご・かつひろ)さん=2015年7月30日(塩塚夢撮影)

小学生の頃から推理小説が大好きだった。「ミステリーを書くのは自然な流れだった」という、作家の呉勝浩(ご・かつひろ)さん=2015年7月30日(塩塚夢撮影)【拡大】

  • 「道徳の時間」(呉勝浩著/講談社、1600円+税、提供写真)

 しかし、一向に芽が出ない。潮目が変わったのは、3年ほど前だという。「それまではどこかヘンな世界をミステリーに仕立てていたのですが、あるとき、もっと広範に、住んでいる世界と地続きのものを書こう、と思ったんです。社会ってどうなっているのか、何も知らなかったから、ニュースを見るようにして。そうすると、『あれ、これって何なの?』とひっかかるようになりました」

 方針転換が奏功し、昨年度の江戸川乱歩賞では最終選考まで残った。「今取らないと」という思いでリベンジした本作で、見事受賞を勝ち取った。

 現在はコールセンターで働きながら執筆する。「いい意味でも悪い意味でも、自分の生き方が随所に出ている」という本作。伏見をはじめ、居場所を探してもがく登場人物たちが、ハードなタッチで描かれる。「常に自分はアウトサイダーだという意識を抱えながら生きてきた。自分の居場所を獲得するためには何でもする」。つかんだ居場所で、書き続ける。(塩塚夢、写真も/SANKEI EXPRESS

 ■ご・かつひろ 1981年、青森県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業。現在、大阪市在住。本作で第61回江戸川乱歩賞を受賞。

「道徳の時間」(呉勝浩著/講談社、1600円+税)

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