前週末比895円15銭安となった日経平均株価終値を示す電光掲示板。アジア諸国の株式市場も下げが続く=2015年8月24日午後、東京都中央区(小野淳一撮影)【拡大】
東京外国為替市場の円相場は3日続伸し、1ドル=120円台前半で取引された。一時約2円60銭上昇し、約3カ月ぶりの円高ドル安水準をつけた。午後5時現在は前週末比2円49銭の円高ドル安の1ドル=120円40~41銭。また、長期金利の指標である新発10年債の終値利回りは、前週末より0.005%低い0.345%だった。
東京市場に続き、アジア各国・地域の株式市場も全面安の展開となった。中国では上海株式市場で、代表的な指数の上海総合指数が急落し、終値が前週末比8.49%安の3209.91となり、2月中旬以来、約半年ぶりの安値をつけた。香港ハンセン指数も5.16%下落した。
韓国・ソウルの総合株価指数(KOSPI)は2.46%下落し、年初来安値を更新したほか、ドイツやフランス、英国といった欧州の主要市場も大幅続落して取引が始まった。
人民元切り下げや天津の大規模爆発事故をきっかけに、中国の政治・経済に対する先行き不安が高まったことが、世界同時株安の流れを強めた。また、米国の利上げ観測も、株式市場の重しとなっている。