日経平均株価が乱高下し、終値が1万8千円を割り込んだことを示す株価ボード=2015年8月25日午後、東京・八重洲(共同)【拡大】
だが、中国経済の減速は予想以上に深刻な恐れもある。その場合「経済的な結び付きが強い日本やドイツの経済が打撃を受け、徐々に米国などにも波及する」(米金融サービス企業のストラテジスト)との声も上がっている。
楽天証券の土信田雅之シニア・マーケットアナリストは「市場は追加利下げをとりあえず好感するだろう。だが中国は過剰生産の問題を抱えており、政策効果が長続きしない可能性がある」と懸念を示した。
≪政府、秋にも補正予算検討か≫
東京株の急落を受け、与党からは景気下支えに向けた2015年度補正予算の編成を求める声が出ている。政府は、市場の動きや実体経済への影響を見極めた上で、経済対策とその財源となる補正予算を今秋にも本格検討する構えだ。
自民党の二階(にかい)俊博総務会長(76)は25日の記者会見で、補正予算を「検討する必要があるのではないか」と指摘。災害に強い国づくりを目指す「国土強靱化」につながる内容にするよう求めた。