三井生命保険買収に向け最終調整に入った日本生命保険の丸の内ビル=2015年8月26日午前、東京都千代田区(福島範和撮影)【拡大】
日生は相互会社のため、株式会社の三井生命を子会社とし、三井のブランドは残す方向だ。三井住友銀行、三井物産、三井不動産のグループの企業には引き続き計15~20%の株式を保有してもらい、窓口で保険商品を販売してもらうなど関係を維持する考えだ。
≪再編の号砲 かんぽ上場に警戒感≫
日本生命保険が三井生命保険の買収に乗り出した。総資産62兆円のガリバー生保は、第一生命保険に首位の座を奪われ、11月に上場予定のかんぽ生命保険の動きにも危機感を募らせていた。人口減少で市場縮小が続く中、将来像が描けない中堅生保は多く、今回の買収は業界再編の号砲を鳴らした格好だ。
首位奪還が命題
「このまま2番であっていいわけではない。ナンバーワンを目指す努力をする」。日生の筒井義信社長は、同業他社の買収に1兆5000億円もの資金を投じると表明していた。第一生命は2015年3月期決算で、売上高に当たる保険料等収入が戦後初めて首位になった。長年トップに君臨した日生の衝撃は大きく、巻き返しが最重要課題だ。