三井生命保険買収に向け最終調整に入った日本生命保険の丸の内ビル=2015年8月26日午前、東京都千代田区(福島範和撮影)【拡大】
海外買収合戦飛び火
大手生保は生き残りに向け、海外に活路を見いだした。第一生命が今年2月、米国の中堅生保を子会社化したのを皮切りに、明治安田生命、住友生命も米生保の買収を相次いで発表した。
いずれも数千億円規模で時価総額を大きく上回るケースがあり、市場では「高値づかみ」との見方も出ている。過熱する買収合戦が今回、国内にも飛び火した。
「民業圧迫の懸念がある」。日生の筒井社長は7月、生命保険協会会長の就任会見で、かんぽ生命が目指す加入限度額の引き上げに強い警戒感を示した。
全国の郵便局を営業網とするかんぽ生命は、東京証券取引所への株式上場後、商品の規制が段階的に緩和される。縮む国内市場で競争がさらに激化するのは必至だ。総資産で日生を上回るかんぽ生命の台頭は「再編の起爆剤になる」(大手生保幹部)。
朝日生命保険や富国生命保険など独立系生保の動向にも注目が集まる。金融庁は、規模が小さい生保の生き残りには再編も選択肢の一つと考えている。「業績が好調な今が再編の好機」(業界関係者)との機運が高まりつつある。(SANKEI EXPRESS)