8月28日に都内で開かれた「女性が輝く社会に向けた国際シンポジウム」のレセプションで、笑顔で記念撮影する安倍晋三(しんぞう)首相(中央)と参加者ら=2015年(代表撮影)【拡大】
女性の登用を促すため、大企業や国、地方自治体に数値目標の設定を義務付ける女性の活躍推進法は28日の参院本会議で与野党の賛成多数で可決、成立した。採用や昇進の機会を増やして女性に力を発揮してもらい、人口減少によって労働力不足が懸念される中、日本社会の活力を維持するのが狙いだ。仕事と子育ての両立に向けた環境整備を図る。
安倍政権は女性活躍を重要政策と位置付け、昨年秋の臨時国会に法案を提出したが、審議途中に衆院を解散したため、いったん廃案となった。企業などは2016年3月末までに目標を定めた行動計画を作ることになっており、急ピッチの作業を強いられる。一方、企業の大多数を占める中小企業は努力義務にとどまり、働く女性の6割近くを占める非正規労働者への対応も示されていない。
女性の活躍推進法は、従業員301人以上の企業に、男女による労働時間や勤続年数の差、採用者や管理職に占める女性比率などの現状を把握し、改善すべき点を分析するよう要請。その上で数値目標や取り組む内容を行動計画にまとめ、公表することを義務付けた。
国や自治体にも同様の義務を課すが、従業員300人以下の中小企業は努力義務とする。集中的な対策を促すため25年度までの時限立法とした。