8月28日に都内で開かれた「女性が輝く社会に向けた国際シンポジウム」のレセプションで、笑顔で記念撮影する安倍晋三(しんぞう)首相(中央)と参加者ら=2015年(代表撮影)【拡大】
だがこうした企業はまだ少ない。福島県いわき市の女性(36)は正社員として働く大手生命保険会社で事務を担当。小学4年の長女と2歳の次女がおり、午後6時の退社後は保育所へのお迎え、夕飯の準備と息つく間もない。旅行会社に勤める夫(36)は帰宅が遅く、キャリアアップもしたいが「今はその時期ではない」と自分に言い聞かせる。
女性の活躍は古くて新しいテーマだ。1985年成立の男女雇用機会均等法は、その後の法改正で募集、採用、配置、昇進の際に性別を理由とした差別を禁止。男女共同参画社会基本法、育児・介護休業法の成立で、大企業を中心に就業規則の見直しが進んだ。
しかし、日本の管理職・役員に占める女性の割合は、14年に11.3%で、米国(43.7%)、スウェーデン(35.5%)、英国(34.2%)などに比べて著しく低いまま。11年版男女共同参画白書によると、ノルウェー、フランス、スペインはすでにクオータ制(人数割当制)を導入し、上場企業の一部などで取締役に占める女性割合を40%以上にすると定めている。
日本で女性の就業率が男性並みになれば、国内総生産(GDP)が最大13%上昇するとの試算もあり、経済活性化にとって女性の活躍は避けて通れない道といえる。