スズキがフォルクスワーゲンとの資本・業務提携解消で会見。会見で話すスズキの鈴木修会長と鈴木俊宏社長(左奥)=2015年8月30日午後、東京都千代田区(早坂洋祐撮影)【拡大】
確かにスズキは、VWに提携解消を求めた2011年から独自で環境対応車の研究・開発を進め、今月26日には小型車「ソリオ」に初めてHV技術を搭載した。鈴木会長は「技術者の努力で、目的は解決できた」と自信を示す。
ただ、独自の環境技術を持つマツダは、5月にトヨタと包括的な業務提携を発表した。安全技術で強みを持つ富士重工業も、トヨタからHV技術を導入する。ホンダと米ゼネラル・モーターズ(GM)が燃料電池車の開発で協力するなど、生き残りをかけた自動車各社の合従連衡は激しさを増している。
スズキは1981年からGMと資本・業務提携していた。しかし、2008年のリーマン・ショック後にGMが業績悪化に陥り、提携を解消した。新たな提携先として選んだのがVWだった。
鈴木会長は「契約前と後の(対応の)違いが大きかった」とVWとの提携解消の理由を語った。だが、新たなパートナー探しは容易ではない。スズキと組める相手は限られてきており、合従連衡が進む自動車業界の流れに乗り遅れる恐れもある。鈴木会長は「将来については慎重に考える」と述べたが、提携解消の代償は、今後の経営に重くのしかかりそうだ。(会田聡/SANKEI EXPRESS)