臓器売買疑惑が浮上した非営利組織「全米家族計画連盟(PPFA)」が関連する医療機関の前で、プラカードを掲げ合うPPFAの支持者と糾弾する人々。疑惑追及には中絶の是非も絡み、大統領選の争点になるとの見方もある=2015年7月28日、米ペンシルベニア州フィラデルフィア(AP)【拡大】
クルーズ氏やポール氏の発言には、プロ・ライフの立場への共感が強い保守層の支持を集めようという狙いがあることは明らかだ。共和党内での両氏のライバルであるジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事(62)も「極めて深刻な政治問題だ」として事態の究明を促している。
これに対して民主党サイドからはPPFAへの批判は目立たない。上院(定数100)では8月3日、共和党主導でPPFAへの補助金をカットする法案について投票が行われたが、民主党議員の多くが反対に回った結果、賛成は53票にとどまり、議事進行に必要な60票に届かなかった。エリザベス・ウォーレン上院議員(66)=民主党=は一連の問題を「保守派による女性の権利に対する手の込んだ攻撃だ」と批判している。
民主党からの大統領候補指名を目指すヒラリー・クリントン前国務長官(67)も「誇りを持ってPPFAを支持する。女性の権利を守るための戦いをやめない」と表明済み。共和党との立場の違いを鮮明にする戦略をとっている。(ワシントン支局 小雲規生(こくも・のりお)/SANKEI EXPRESS)