「(似ていると指摘される)劇場ロゴとは全くの別物だが、使い続けることは一般国民の理解は得られず、新たなエンブレムの開発に向けて動き出すことが、事態の解決にふさわしい選択だと判断した」と武藤事務総長。佐野氏への賞金100万円の支払いは中止するという。
ただ、7月24日の公式エンブレム発表から1カ月余りが経過し、大会組織委もエンブレムを前面に打ち出して機運を高めてきた。スポンサー企業も広告への使用を始めており、エンブレムのデザイン変更は、多額の損失も生むことになる。
賠償問題など明言避ける
大会組織委は、スポンサー企業に文書で説明するほか、個別訪問なども行って「理解を求める」としたが、賠償問題や企業への影響額については「(使用中止を)決めたばかりで分からない」と明言を避けた。
混乱を招いた責任は誰にあったのか。「佐野氏は取り下げで責任を果たしたと思うが、さまざまな人が関わった。どこか一カ所に責任を負わせるのはできないと思うし、適切ではない」。予定時刻を45分もオーバーして続けられた会見だったが、武藤事務総長は歯切れの悪い回答に終始した。