生き物とは、自分とは-。そんな根源的な問いは、作品のテーマにもつながる。コピーは、宿主の記憶も形もそのまま引き継いでいる。それなら、コピーは「自分」なのか…? 「単純に心と形をコピーしたらどうなるだろう? 逆に、コピーできないものは何なのだろう? 『自分』と『コピー』の違いは何だろう? いろんな人がいろんな答えを持っているでしょう。自分なりに納得できる答えを探し求めるような連載になると思う」(兄)
10年目の壁打ち破る
これまでは精巧に組み立てられた閉鎖的な状況の中、ロジックの積み重ねで読者をひきつける短・中編が中心だった。しかし、「今回はあえてラストを決めずに描き始めている」という。「今年でデビュー9年目。10年描けたら、次の5年も描けるはず。10年目の壁を前に、ここらで壁を打ち破ろうと思い切ってチャレンジしました」(兄)