米国の名優、ビル・マーレイ(64)が新作コメディー「ヴィンセントが教えてくれたこと」(セオドア・メルフィ監督)に出演し、自堕落な生活を送るこわもての偏屈オヤジことヴィンセントを熱演した。ただ、脚本も執筆したメルフィ監督が描きたかったのは彼の豪傑ぶりではなく、行きがかり上シッターとなって面倒を見ることになった、いじめられっ子の少年、オリバーとの厚い友情物語だ。
緊張で体が震えた
約1500人が挑んだという少年役のオーディションを見事勝ち抜いた米人気子役、ジェイデン・リーベラー(12)が先日、プロモーションで初来日した。SANKEI EXPRESSの取材に対し、「ビルさんはヴィンセントとそっくりで、とても怖い人物でした。僕が初めて挨拶したとき、ビルさんは『フンッ』とひと言吐き捨てた後、何も言わずにどこかへ歩いていってしまったのです。僕は撮影の前半、ビルさんの前に立つとよく体中が震えてしまい、緊張していました。でも一緒に長い時間を過ごしていると、彼の良さが分かってきます。ヴィンセントと同様、芯は思いやりのある方でした。彼のような伝説的な俳優と一緒に時間を共有できたことは、僕にとって素晴らしい経験となりました」と、やや緊張した面持ちで撮影の日々を振り返った。