オリバーの通う学校の教師は、生徒たちに対し、身近にいる聖人のような人物を取材のうえ、発表会で紹介させ、本人に記念メダルを贈ることを企画した。オリバーがヴィンセントを紹介したのは言うまでもない。では、リーベラーならば誰の名前を挙げるだろう。「母です。ずっと僕の俳優活動を助けてくれたからです。母は演技やインタビューへの対応で気付いたことを注意してくれますが、とても参考になっています」
アドバイスで成長
リーベラーがもう一人の聖人として名前を口にしたのがマーレイだった。まだ演技の経験が浅く、撮影中に動揺してしまったというリーベラーに、マーレイが教えてくれたことは何だったのか。「大変な局面を迎えたり、パニックになってしまったときこそ、『あえてリラックスすることが大事だ』と、ビルさんはアドバイスしてくれました。『瞑想もきっと役に立つよ』とも言ってましたね」
マーレイから教わったテクニックが奏功したのか、本作への出演をきっかけに「他の映画でも主要な役で次々とキャスティングされるようになりました」と喜ぶリーベラー。マーレイもまた、ヴィンセントのように、演技以前の胆力の付け方から教育してくれる偉大な聖人だったのだ。